乙女の思いこみはうぐいす色 2008年 冬
私の友達で、なんともかわいらしい人がいる。その名前はア◯コ。
最近お互い忙しくて、一つのメールにいくつかの用件を書くことが多い。
先週木曜日くらいに、彼女から『ツアーお帰り』という内容と、『漢方薬どうだった?』と書かれたメールがやってきた。
私は、『ただいま』と、今日もライブだということを書き、そのあとに漢方薬の答えとして、『キヨーレオビンはいいよ』と答えた。
そしたら彼女から、週末の予定と、『なんとかピンみたかったな』という返事がやってきた。
私はなんか勘違いしてると思ったが、メールでわざわざ『なんとかピン』についてやりとりすることもないかと思い、ま、いっか、とパタンと携帯を閉じた。
それから何日か過ぎ、ついさっき電話が彼女からかかってきた。
最初の内容は、行きたいライブに行けてないということを嘆くものだった。
でも、何かに打ち込んでいる時は仕方がない。彼女は今凄く頑張っている。仕事と音楽の両立は、なかなか大変だ。
だから、体に気を付けなきゃね、という話になった。風邪をひかない為には、やっぱりキヨーレオピンかなと思い、
『ア◯コさん忙しいならキヨーレオピン買っとくよ。』といった。
ア◯コさん『えーほんとに?!!!うれしい!!!』
『うん、買っとくよ』
『えー!!うそー!ほんとに!!』
なんか、地味な事話しているはずなのに、やたら高いテンション。
『うん、取り扱ってる薬局知ってるから』と私がいったところで、彼女は黙ってしまった。
『今までずっと勘違いしていた』と低い声でいうのだ。
なんと彼女は明日私がでるチェコ祭りの対バンのアーティストの名前が「キヨーレオピン』だと思っていたのである。
それだけではない。
チェコ在住の、角刈りの、うぐいす色のセーターを着た、中国人ベーシストというかなり的を絞った思い込みだったのだ。
その私がおすすめする『キヨーレオピン』というアーティストのCDを私が買っとくと言ったと思い、大喜びしていたのだ。。。なんて好奇心旺盛なんだ。
知らんよそんなやつ!!
でもそんなに妄想を膨らませてしまった私が悪いので、『新鋭の鬼才ベーシスト、キヨーレオピンの待望のデビューアルバム』をでっちあげなくてはならない。
あした、いや、あさって、いや、来年、今すぐ取りかかろう。
ということで、あした、うぐいす色(写真)のセーターを来た、角刈りの方には、あ◯コさんの生写真をあげますので、かわりにちょっと写真とらせてください。
08年12月16日(火)秋葉原CLUB GOODMAN「Music Arts [Czech-Japan] 2008 day4」
出演:石橋英子×タカダアキコ(dance)
open 18:30 start 19:00
前売/予約\2500 当日\2800 ドリンク別
共演:
Psi Vojaci, ●Psi Vojaci http://www.myspace.com/psivojaci
「プラハの春」以降、共産党支配下のチェコで地下活動を行い続け、現在でもチェコロック界を代表するバンドであるPsi Vojaciは、ピアニストFilip Topolが率いる、ドラム、ベースのトリオ。ピアノをフロントに置いた静かなるエネルギーで、完成度の高いピアノ・ロック・サウンドを聴かせる。
Quikion(十時由紀子:vo, concertina, harmonium, etc / 小熊英二:g, bouzouki, etc / 佐々木絵美:accordion, glockenspiel, per, etc)