ソロアルバム制作秘話2:こうして『スターシップ』と『るうカス』は誕生した

eikoplancton2006-02-01


2005年12月31日、管楽器の重ね録音をしました。
基本的には、一人で全部の楽器を演奏して録音してきたのですが、今までライブ会場で売ってきた音源とはまた違う感じにしてもおもしろいと思ったので、カッキー、イナッチ、加藤くんのNATSUMEN管楽器隊と、モンハンのケイタイモ様に手伝っていただく事にしました。
さて、31日は、事前に聴いてもらわずに、初めて曲を聴く状態で即興で吹いていただきました。自分もそうやって何も考えんと即興で音を重ねて曲を作っているからです。
そしたら(ここからはビフォアアフターの口調で)なんという事でしょう、三人の匠たちの織りなす個性豊かなハーモニーが、まるで波のように心に押し寄せてくるではありませんか。楽器の音だけではありません、時々もれるイナッチの無自覚な「アあ〜」という声(残念ながら他の音が重なってて、完成品では聞こえませんが)が、彼らの演奏をより一層セクシーなものにしてくれました。
四曲ほどとりましたが、もちろん全部一発OKでした。終わるころにアルバムのディレクターである片山智之(aka片山省吾、昌八)さんがいらして、このセクシーな三人組がとても素敵なので、『スターシップ』という名前をつけたのでした。
レコーディングは4時から6時くらいまでで終わり、正月名物「からバカ呆け飲み」がはじまりました。
そこにやってきたのが片山省吾さんとジョおジるうカスさんです。るうカスさんは次回作「YUUKO」のロケハンの為来日したついでに、内緒で(誰かに)、役者候補の『スターシップ』の録音を手伝ってくれたのです。
そこへ「イェイーっ」と無目的な感じでやってきたのが自称けいちゃんことケイタイモです。いきなり来るなり風呂場に連行され、湯船にサングラスとキャップ入っているるうカスさんに「Relax!(とにかくリラックスしろ)」と言われ動揺を隠せないケイタイモに、思わず「こんどベースひいてよ」とロボット口調で言ったら快くOKしてくれました。
やはり無目的集団というものはいいですね。一見無意味でアホらしい集いでも、重ねる度に、気づくと仲間のおかげで何かを乗り越えられている気がします。
1月3日、ケイタイモさんの録音もスターシップと同様、その場のフィーリングで演奏してもらいました。泣ける面とクールな面を絶妙のバランスで持ち合わす彼の感覚と経験のおかげで、ゴージャスな仕上がりになりました。
つっづっく

写真は、何ともいとおしい人達

この方々がセクシーな管楽器隊『スターシップ』。
右から加藤くん、キャプテンイナッチ、カッキー

わたしが感じたスターシップの音の役割(あくまでもあとづけですが)
加藤君はどんな音をどんな風に投げてもいい塩梅で反応してくれる命の恩人、イナッチは面舵イッパイで音の中で一緒に泣いたり暴れてくれる心やさしい友、カッキーは以外とそれら全てを見守る頼もしい番人といったところでしょうか。

ロケハンの合間を縫って録音を手伝ってくださった、ジョおジるうカスさん

るうカスさんと瞬時にすっかり打ち解けたケイタイモさん。お二人とも気のおけないお人柄でございます。


つゆの調合でさえもきっちりビシッ!とぬかりのないディレクターの省吾さん