イタリアツアー日記 根は真面目だけど記憶はうすれていくの巻

eikoplancton2009-03-26

本当に無精な人間なので、だんだん面倒くさくなってきましたが、根は真面目(この言葉ってただの言い訳語かな、、、というところからこの事を書きそうになるがまた後日,,,もないかな)なので、さっさと書いてしまうことにします。

だんだんいい加減な記憶をたよりに書く事になるでしょう。どうかジャンニが日本人の友達にこのブログを翻訳させるような暇人じゃありませんように。。。

3月3日

この日は1日に行ったレコーディングのミックス作業の日だった。しばらく時間があったので、ミラノを散歩してみた。なんだかでっかい建物をいくつか見、なんだか素敵なカフェで甘いものを食べ、店員に同情されるくらい、相当ハデにコーヒーをひっくり返したけど、何を見て何を食べ、なんでひっくり返したのか忘れてしまった。ちょっと火傷をしたからだった。ミラノは危険な街だ。。。

スタジオに行ったら、すでにジャンニとダニエレは熱くなっていた。イタリア語でおそらくあーでもないよ、こーでもない?といろいろエンジニアにリクエストしているのだ。うーん、出遅れた。だからそっとしておこう。。。と思い、ダニエレのパソコンが置いてあったのでお借りして、ようやくメールチェックをする。げげげっという量だったので、パタッとノートブックをそのまま閉じて、これもそっとしておきたくなったが、根は真面目なので、現実と向かい合うことにした。しかし、ダニエレのパソコンでは日本語がうてない。用件をメモし、携帯からお返事することにした。

私があまりにも険しい顔で、携帯の画面を凝視しながらカチャカチャしていたので、ジャンニは心配になったのか、何をしようとしているのか説明をしてくれた。曲順も決まっているようだった。いくつか音を重ねたいらしい。私はただひたすら『オッケイ☆』と言っていた。でも一言だけはっきりと言った。「you can cut my tune!」。。。言い換えれば、「you,夜だかの星は消しちゃいな」という意味で言った、言ってやったつもりだったのだが、「ノノノ!」と素早く一掃された。むしろ、倍返しで帰って来て、声を重ねてストレンジにしてくれと言われた。もちろん柔軟なわたくしは言いなりです。ええ。
でも携帯の中の現実と向かい終わった後、一日前自分が出してしまった音=つンチと向き合い、最終的にがっつり参加する事ができた。

しかしそんな私にもまたもやピンチが訪れた。。。
いい加減に歌った日本語の歌詞の内容をやたら聞きたがるイタリア人達。。。やっばい!と思った。頑張って英語で説明してみたけれども、これは日本語で説明したとしても、ただの後付けだと思った。でも、自分がいかに無意識に日本語を歌っているのかがよくわかり、逆に自分が何を歌っているのか、教えてもらっているようで楽しかった。
でもいちいち説明する度に、皆さんがえらく感動してくださるので、なんだか申し訳なくなってきた。なんか勘違いさせてないか不安になる。
特に、夕方くらいからスタジオに遊びに来ていた、ジャンニとダニエレの友人のシンガーソングライターのイヴァンくんは、歌詞を説明する度に綺麗な緑色の瞳ををきらきらさせて、天使のような笑顔で、you are amaging!と連発するので、凶暴な心が頭をもたげ、ブー!!ておならをぶちかましてやりたくなった。言葉で言葉の説明ではもう追いつかない、、そう思った。でもおならを出す実力もなかった。

そんな複雑な心を抱えてはいたけれども、ジャンニとダニエレという優れたミュージシャンとすごく優しいエンジニアさんの尽力でなんとか形になった。よかった!!よかった!!とみんなで楽しい楽しい夜のお食事へ。。。らららー


てまたパスタかい!!
ショッキングピンクのセーターを来たガラガラ声のおばちゃんが勧めるメニューを、丁寧に訳してくれているジャンニやダニエレの声が遠のき、心の叫びが私の中でこだました。
「ラーメン食べたいなあ!!べたいなあ!!たいなあ!!いなあ!!なあ!!」そしてきっぱりこう答えた、「あなたと同じのでよいです。」

でも楽しい夜だった。イヴァン君は、イタリアで特に女の子にとても人気があるらしく、ジャンニが意地悪おばさんみたいに「キャー!!イ☆ヴァ☆ンー!!」とどう聴いても日本語のイントネーションで何回もイヴァン君のお客さん達の真似をしていて、とてもおかしかったのだけど、ふとイヴァン君の顔をみてみたら、ジャンニの友達である事への後悔と諦めの念が入り交じっている、なんとも複雑な顔をしていた。。。どこでも仲良しは同じだね。ああ、なんて素晴らしい人達。。。ほっこり丸出航!

そんな人気者Ivan Segretoの映像をみてたら、ダニエレも映っていてびっくり!!!

http://www.youtube.com/watch?v=rKVUMLTwVq0&feature=related


あ、そうだ。
こんな私の雑な旅行記より、同行してくれた友人のCさんが、おもしろく、ていねいに綴ってくれています。さすが作家!!

↓コチラです

http://chigira.exblog.jp/